先日、といっても結構経っちゃいましたが・・。
5/1で息子くん、一歳になりました☆
人生のどれよりも本当に濃厚で、嬉しい・楽しい・幸せ・辛い・眠い(笑)、
色んな感情が行き交い、色んな事があった一年間。
本当に私の知ってる、あの一年と同じ長さ?
そう思うくらい、あっという間でした。
思い返すと本当に色々ありすぎて、ここには書ききれないほど。
何かと感慨深いところではありますが。
この一年間、ずっと心残りだったことが実はひとつありまして・・。
それは、ちゃんとした出産の記録を書けていないこと。
落ち着いたらそのうち、と思っているうちに、
落ち着いたとき、というものが見事に訪れないまま、
とうとう一年も経ってしまいました・・汗。
正直、自己満足というか誰も期待してないだろうし、
もういっか、、とも思っていたのですが。
先日の一歳の誕生日前、
「去年の今頃は、赤ちゃんを下に下げるために散歩しまくってたなぁ」
とか、
「去年の今頃、陣痛が始まったんだったな・・」
とか思い返すうちに、
あの何とも言えない幸福感につつまれた、
息子との初めての出会いを追体験したいというか、
やっぱり記録として残しておきたい!
という気持ちが湧きあがりまして。
あと、自分も出産前に、色んな方の出産レポを読ませていただくことで、
痛みの恐怖におののきながらも、少しずつ心の準備ができていった気がします。
おこがましくも、今後出産される方に何かの参考になれば、
という思いもあり、ブログで書かせていただく事にしました。
思い出すままに書いていたら、ものすごく長くなってしまいました。。
あと後半、色んな意味でイタいです!笑
ミュージシャンというより、
完全にひとりのママとして書き綴ったものになりますので、
ご興味なければ全然スルーしちゃってくださいね。
さかのぼること一年前の、2013年4月30日
出産予定の松山の病院にて、おそらく最後の検診。
予定日は5/3だったのですが、連休にかぶると
東京の旦那が飛行機をとれなくて立ち会えないかも、
みたいな事を、主治医に冗談半分で話したところ、
「じゃ、赤ちゃんに、ちょっと早よ出といでーって言ってみよか」
と、何やらごりごりと施術してくださった。。(痛)
その、先生のゴッドハンドが功を奏したのか?
日付変わって5/1の午前3時頃、首尾よくお腹が痛みはじめる。
でも、前日にも前駆陣痛のようなものがきたものの、
結局朝には収まってしまった経緯があったので、
半信半疑のまま、いざという時にそなえて風呂に入ることに。
風呂から出ても、やはり陣痛は7〜8分間隔で続く。
何となく、
「こ、これは本物かも。。」
という気がしたので、旦那と病院に連絡。
旦那は急遽飛行機をとって松山に向かう事になり、
病院には、間隔が5分をきったら再度連絡するようにといわれる。
その合間に、陣痛がきたらやりたい!とおもっていた、
「陣痛なう!!」
をtwitterでつぶやいたりなど。
思えばこのころはまだお気楽妊婦、完全に浮かれてました。。
5:30頃、陣痛の間隔が5分ほどになったので、病院に再度連絡。
様子を話すと、「今から来てください」となり、母の運転で病院にむかうことに。
この頃の陣痛は、まだ全然我慢できるレベル。
病院に向かう車中でも、twitterで、今からいってきます!
くらいのことつぶやく余裕あり。
昇りはじめた朝日がやたら眩しくて、
「これから赤ちゃんに会える!」
なんて期待に胸膨らましながら、朝焼けの田んぼ道をゆく。
でも今思えば、
「これから味わう地獄を、まだ知らない志穂であった・・」
ていうテロップが、この時完全に画面に流れてたと思う(^^;)
6:30頃、病院に到着。
慌ただしく入院の準備をすませ、ちょうど夜勤明けだった主治医にみてもらう。
「やっぱりね〜、来たやろ!」
と、嬉しそうなゴッドハンド先生w
お産の進み具合の目安となる、子宮口の開きはこの時点で1センチ。
ここでざっくりと説明すると、
お産(自然分娩)のはじまりや進み方は人それぞれ。
私みたいに陣痛始まりの人もいれば
いきなり破水から始まる人もいたり、
破水したのになかなか陣痛が強まらなかったり。
始まりは何であれ、赤ちゃんのでてくる子宮口が徐々に開いていき、
全開(10センチ位)&陣痛がMAXになったタイミングで産まれるらしい。
陣痛始まる2、3日前からもう子宮口が3センチ開いてる、なんていう
羨ましい人もいるけど、初産の場合はなかなか開かない事が多いようで。
私も今回、まーこの、なかなか開いてくれない子宮口との闘いでしたね。。
午前8:00頃。
陣痛部屋のベッドに通され、あとはひたすらお産が進むのを待つのみ。
この頃は、歩いていて陣痛がくると、立ち止まってしまうほどには痛い。
しかし、出された朝ご飯を完食するほどには元気w
朝、家を出る前も食べたんだけどな・・。
午前中、陣痛の間隔は相変わらず7〜8分。
部屋の中をウロウロしたり、腰をふって赤ちゃんを下げてみたり。
陣痛室のBGMがひたすら、癒し系J−popのオルゴールver.で、
「愛しさと切なさと心強さと〜♪(古い・・)」
とかのメロディーにあわせて黙々と腰を振る様は、
我ながらとてもシュールだったと思う。
そして、この後ひたすら陣痛の間このBGMを聞き続けたことで、
オルゴールサウンドは未だにトラウマ(泣)
個人的に、全然癒されませんw
12:00頃、昼飯。
陣痛もだいぶ強まってきたが、合間をぬって完食。
旦那もどうにか飛行機がとれて東京から到着し、
顔を見れてちょっと安心。
15:00頃、かなり陣痛が強く、辛くなってくる。
つぶやいているどころではなくなったのか、
この辺からtwitterの履歴もなくなる。
で、そういえばなんですが、朝に診察してもらったきり、
先生はおろか、看護師さんからも完全放置状態。
初めてのお産だし、ヒッヒッフウ、的なノウハウ?を
つきっきりで教えてもらえるもんだとばかりおもってたので、
これにはビックリ!
まあ、総合病院だとそんなもんなんですかね〜。。
15:30ころ、ようやく看護師さんによる初めての回診。
そこで、看護師さんからでた驚愕の一言。
「(子宮口の開き)まだ3センチくらいですね」
・・・エッ??!!
こ、こんなにもう痛いのに、まだ3センチ?
全開の、3分の1しか開いてないの?
何かの間違いじゃない??
ほんと、目の前が真っ暗とはこのこと。
はじめてここで、これは何だかヤバいぞ・・!?と
自分のおかれた事態に焦り始めました(遅っ)。
出産までの先の見えなさと陣痛のあまりの痛さ、
そしてこれからさらに痛くなるであろう絶望感から、
おもわず涙がこぼれて、号泣。。。
しかし!
この号泣で体の緊張がとれたのが良かったのか、
結果的にこのあとお産は順調に進むこととなるのです。
涙目の私を尻目に、
「リラックスできるように、これ置いておきますね〜」
と、看護師さんが枕元に残してくださったのは、
ラベンダーの精油をしみ込ませた布。
そ・・そんなんでリラックスできるなら苦労せんわい!
と、あまりの痛みに心も卑屈に(ーー;)
16:30頃、姉が仕事の合間をみて見舞いにきてくれるが、
あまりに痛くてろくに話せず。
心配そうに帰っていく姉の背中を見送りながら、
何だか申し訳ない気持ちと、不安でいっぱいになる。
午後18時頃、さらに強まってくる陣痛。
噂にはきいていたけど、、とにかく痛い!!!
何じゃこりゃーー!!
鼻からスイカどころじゃないZzっ!!!
(痛みのあまり、もう日本語も支離滅裂)
この陣痛の痛み、色んな方が色んな表現されてて、
実は私も出産前に、数々の出産レポを拝見してはおののいてました。
すごく印象に残ってるのは、どなたかが
「漬け物石を腰にくくりつけられて、泳いでドーバー海峡渡らされてるみたい」
て表現してて、
「またまた〜、んな大げさな。しかもなぜにドーバー海峡ww」
とかいって笑ってたんだけど。
今のわたし、、まさにそれ><
泳げども泳げども、イギリス全く見えてこず。。
(フランス側から泳いだんでしょうね)
あの、ジェットコースターでカーブ曲がったり落ちたりするときに、
翻弄される感じというか、強い重力を感じるじゃないですか。
うまく言えないですが、ああいう自分にはどうにもできない
巨大な圧力が腹の底からわき上がり、
それがそのまま痛みとなって襲ってくるかんじ。
それでも、体の力を抜かないとお産が進まない、と看護師さんに言われ
深呼吸しながら必死に力を抜こうとするんだけど。。
こんな痛いのに力抜くのとか、仙人とかじゃない限り、ムーリーー!!
なので、くるぶしから下だけは力入れてもいい事にして、
その他の全身は力抜いている風で深呼吸、、とか。
もう藁にもすがる思いで、あの手この手意味不明な努力をしつつ、
迫り来る痛みと格闘。
19時頃、痛みも疲労もピーク。
できるわけないけど、
「もう無理なんでやめます。続きは明日・・」
て言いたい!!
と本気でおもう(涙)。
あまりの疲れで、陣痛の合間のほんの一、二分の間にウトウトしてしまう。
その一瞬の眠りが、今まで体験した事ないくらい、とろーり心地よく感じられる。
しかしその後、地獄のような痛みで現実に引き戻され、、、
の繰り返し。
天国と地獄ってこういうことだ、と、朦朧としながらおもう。
そして、ある瞬間。
本能的にハッと悟る。
このまま痛みに耐えているだけでは、この痛い時間が続くだけ。
自分で赤ちゃんを下げなきゃ、次に進めない。
とはいえ、もう今でさえいっぱいいっぱいなのに、
さらに自分で痛みを加えるようなもので、とても勇気がいる事だった。
今になってみると、お腹の息子からのメッセージだったのかな・・?
決心を固め、陣痛の合間をぬって、寝ている姿勢からベッドの上に座り、
お尻をすこし振ってみる。
案の定、今までにない、吐き気をもよおす程の強い痛み!!
陣痛がきている間はもう、首の皮一枚でつながっている状態というか、
指一本でも触れられたら、現状から少しでも体を動かしたら、
とたんに気を失いそうなほど痛い。
そういえば・・。
ずっとお水を渡したり背中をさすってくれてた旦那と母も、
疲れからか、この頃には椅子に座ったままウトウト。
ていうか、、ぐっすりww
でも、結局自分で何とかするしかないので、
気を使わずひとりで集中できるこの環境が、逆に助かった。
20時すぎ。
自分(と子宮口)との闘いは続く。
「そういや、テニスボールっていつ使うんだろ」
とぼんやりした頭で思っていたときの事。
「・・!!!」
何だか今までにない感覚を感じ、居眠りしていた母を起こす。
「な、、何か出そう!!」
何かってまあ、赤ちゃんしかないけどねw
母が慌ててナースコールを押し、本日2度目の看護師さん登場。
「あっ、子宮口全開ですね!破水もしてる。分娩台いきましょう」
えっ、もう全開??
破水?!
てか、、
そんなになるまで放置されるってことが、何より衝撃なんですけどww
テニスボール使う間もなかったわww
(なぜテニスボールが必要なのかは、気になったら調べてみてくださいね♪)
「まだまだ、本当の痛みはこんなもんやないんやけん〜!」
と、ずっと脅し続けてきた母(出産2回経験者)に
「志穂ちゃん、我慢強いねぇ!
静かやけん(お産が)こんな進んどると思わんかったわ〜。」
と言わしめ、
(そりゃアナタ、寝てたからでしょ・・)
と思いつつも、とりあえずドヤ顔w
そこからはもう、今までの放置っぷりがウソのように
わらわらと看護師さんたちに囲まれ、担架にのせられ、
分娩室へ行き、いっせーので!と台に載せられ・・。
あれよあれよと、驚きのスピードでお産の準備が進められる。
そしてついに、当直の先生と助産師さん登場。
皆さん、若くて可愛い事にビックリ!
(全然それどころじゃないけど)
さらに、この天使のような先生から、神の声をきくことになる。
「赤ちゃんだいぶ降りてきてますよー。2、3回いきんだら出そうですね。」
そうなんです。
今回の出産で学んだのが、期限の提示の大切さ!
ビジネスなんかにも生かせそうですね。
(結局、全然生かせてないけどw)
人間、辛い事に直面している時、おわりが見えてるのとそうでないのとで
どれだけ頑張りが違う事か・・!
この時も、もうヘロヘロぼろ雑巾状態でしたが、
長いトンネルの先に光が見えた事で、えもしれぬパワーがみなぎる。
終わりがみえて少し冷静になり、周囲も見渡せるように。
さっきまで深呼吸のしすぎで、水を飲んでも飲んでも猛烈に喉が乾いていたのが、
いつのまにか大丈夫になったと思ったら、手の甲に点滴が刺さってる!
それにも気づかないほどテンパってたとは・・。
リラックスさせるためなのか、陣痛の合間に助産師さんが
話しかけてくださるのだけど、
「何か、ずっとスポーツされてました?」
(えーっ、それ今答えなきゃダメ?結構必死なんですけど・・)
「いや、特になにも・・あっ来ました、痛たた!!」
ここでまた地獄の陣痛到来。。
しかも、変なところに力が入るからか日頃の運動不足か、
足がずーっとつりっぱなし。
私のこの、どうみても運動オンチそうな体のどこをみて
そうきかれたのかは、そういや今回の出産で一番のナゾかもw
そうこうするうち、先生の声。
「はい、じゃあこれからいきんでいきますよー!
次に陣痛が来そうになったら、息を吸って、大きく吐きながらいきんでください」
・・といわれましても??
人生初の体験で、えっ何どうするんだっけ?とパニック状態の私。
そこへ、耳を疑うような神の声その2が。
「大きくて固いウ○コをするようなイメージで、思いきりいきんでください!」
・・・!!
初対面の(しかも可愛い)先生の口から、
この状況でそんな単語が出た事がまず衝撃。
普段なら二度聞き間違いなしだけど、もうこのときは非常事態!
この痛みから早く解放されたい一心で、いわれた通りにいきむ。
「いいですねー、上手ですよ!」
そうなんです。
このウ○コアドバイス(失礼)の的確さといったら!!
これからお産にのぞむ方いらしたら、
イメトレしておくといいかもしれません(本気)。
私の場合、この衝撃的な神の声その2のおかげでうまくいきむ事ができ、
分娩台にあがってからは、ものの30分ほどで出産に至ることとなりました。
いきんでいる間は、体の中をぎゅぎゅっと、
何か濡れたものが、こすれながら引っぱりだされる感覚。
散々陣痛で痛い目にあってきましたが、
まだ上があったかーー!!
て思うくらい、この瞬間が痛かった。。
ほんと、下半身がひきちぎられるような感覚。
人間て、こんな痛い事が起こっても死なないんだ・・!?
て、ちょっと感心してしまったくらい。
(全然それどころじゃないけど)
陣痛の波がきている間に一回いきみ、その直後
「もう一回!」
て言われたのでいきんだら、もう陣痛の波が去ってた時があった。
その時、出かけていた赤ちゃんがちょっと戻った感覚があったんだけど、
それが今回のお産で、いっっちばん痛かった。。泣
それまではどうにかうなり声程度で我慢していたけど、
この時ばかりはあまりの痛みに、何か言葉にならない事を叫びまくったような。
思えば、これから何がおこるのか分からない恐怖が、
痛みを倍増させていたように思う。
不安の中で、どんどん更新されていく痛みの上限。
自分でも見た事のない自分がいて、
お産てそれほど、人生の非常事態というか、
命がけなんだなぁ、、と思った。
元々は立ち会い出産を希望していたけど、
陣痛室までしか家族は付き添えない病院。
ちょっと残念に思っていたけど、
今は立ち会いじゃなくてよかったと、個人的には思う。。
これはほんと、人それぞれですけどね。
さて、2回ほどいきんだ後、
「出口付近、ちょっと切ってもいいですか?」
と訊かれる。
出た!!会陰切開。
出産前は、そんなとこを切るなんて・・!
と恐怖におののいていたのですが、
いざなってみると、もう早く現状から脱したい一心で
「おおお願いしますっ!!」
とくい気味で叫んでいる自分w
「はい、もうあと一回いきめば出ますよー!
いままでで一番、思いっきりいきんでください」
やった、この苦痛ももうすぐ終わるのね・・!
ほんとにもう、人生でこんな力出した事ない!
というくらい、思い切り、ながーーくいきむ。
そこからしばし、記憶が曖昧。
なにか、産声のようなものを聞いたような?
気づくと、疲れきって目を閉じていた。
「お母さん、目あけてください。
赤ちゃん産まれましたよー!」
目をあけるやいなや、左胸に
なんだか濡れた、生あたたかいものを置かれる。
お、おお!!
人だ!
ちゃんと、人の形してる。
ちっちゃい。
紫色。
あったかい。
なんか、、泣いてる・・!!
2013年 5月1日、20:54。
それが、息子との初対面。
感動というより、今までお腹にいたものが
目の前にあって、しかもおもったよりちゃんと
人の形をしていることにひたすら驚く。
「嬉しい」
より、
「不思議!!」
という感覚のほうが強くて、なんだかふわふわ。
感動で泣くかと思ったけど、
諸々の痛みから解放された安堵感のほうが強くて、
意外と全然泣かなかった。
もうその気力もなかった、、ていうのが正直なところかも。
それからもう、痛いついで!とばかりに会陰の縫合がおこなわれ、
(これがまた結構チクチク痛くて長かった・・)
いつの間にか胎盤出したりへその緒切ったり、とかが行われ。
陣痛室に戻り、母と旦那と、一足先にきていた息子と再会。
この頃になるとようやく、終わった。。。
というのがじわじわきて、入れ替わりに
味わったことのないような幸福感がやってくる。
息子を抱いて、嬉しそうな母や旦那を見て、
ずっとこの出産を見守ってきてくれた、
家族への感謝の気持ちがわいてくる。
ああ、この二人をやっと、
パパに、おばあちゃんにすることができたんだなぁ。
そう思うと、ようやくちょっと泣けてきた。
息子を横に寝かせてもらって、記念撮影など。
なんだ、この多幸感・・!!
そして何より、もうあの陣痛がやってこない幸せといったら。。涙
ふと気がつくと、周囲はラベンダーのえもいわれぬいい香り。
お産の最中に、看護師さんが置いていってくれた布のおかげで、
ベットからも息子からも、ラベンダーの香りがふんわりと。
ずっとそばにあったはずなのに、陣痛で苦しんでいた時は
こんなにいい香りだとは全然気づけなかった。
それは、息子が気づかせてくれた幸せ。
息子がつれてきてくれた、新しい世界のはじまり。
今でもラベンダーの香りをかぐと、
この、おそらく人生で一番幸せなシーンを思い出す。
産まれてきてくれて、ありがとう。
シンプルに心の底から思った。
この先何があっても、このいとおしい命を守る!
まだふやけた小さな手を握りながら、
ママとしての初めての決意を固める。
私のスマホには、あの出産のときの陣痛アプリの履歴が消せないまま残っていて、
見ると100回以上の陣痛が来ている。
途中で、押すのも辛くなって止めたから、
実際にはそれ以上来ていたんだと思う。
分娩時間、約14時間。
初産だと普通かちょっと長いくらいだけど、
私にとっては本当に長い長い、息子との「待ち合わせ」でした。
マタニティ期、たまたまトラブルもなく元気なのをいいことに、
臨月までワンマンやったりドラたたいたり(笑)してたけど、
今になって思い返すと、何事もなくて本当によかったと、
ちょっとヒヤ汗。。
こうして無事に産まれてきてくれたけれど、
妊娠に至るまでも産まれるまで・産まれた後も、
思い返せば、本当にそれは小さな奇跡の連続。
赤ちゃんが元気に産まれる、という事が全然当たり前ではなく、
色んな人の思いや行動、
目に見えない大きな力に支えられていることを
今回の出産を通じて思い知らされました。
産まれる前から、人はひとりで生きているわけではなく、
すでに「生かされて」いるのだなと。
もうひとつ、しみじみ思ったのは、
親もこんな思いをして自分を産んでくれたのだ、ということ。
親に対する感謝の気持ちが、出産を通じてさらに増しました。
これもまた、息子が気づかせてくれた幸せのひとつ。
沢山の素晴らしいことを教えてくれて、ありがとう。
私をママにしてくれて、本当にありがとう!
息子には、これから一生を通じて、
この感謝の気持ちを伝えていきたいです(^^)
長い長い出産レポになってしまいました・・。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
あれから一年が経ちました。
出産後も、息子が産まれたことでもたらされた新しい世界に、
驚いたり喜んだり、笑ったり涙したり。
たくさんのママ友もできたし、新しい知り合いの輪も広がりました。
様々な場面で、家族や友人、地域の方はじめ、
色々な人が支えてくださるおかげで、
しんどいとは思っても、育児が嫌だとおもったことは一度もない☆
それは、とても幸運でありがたい事だと思う。
まだまだ、私のママとしての第二の人生は始まったばかり。
出産から始まり、息子の日々の成長を温かく見守ってくださる方々に
全力で恩返しするつもりで、
これからもしっかり、新しいこの世界を
親子で歩んでいきたいと思います。